こんにちは。子どもが4人おります、ONOD家へいへいまーです。
ご訪問いただきありがとうございます。
新型コロナウイルス、感染者数が増えてますね。
最近はオーバーシュートという新しい言葉もニュースでよく聞くようになりました。
気付かないうちに感染が市中に拡がり、あるときに突然爆発的に患者が急増(オーバーシュート(爆発的患者急増))すると、
医療提供体制に過剰な負荷がかかり、それまで行われていた適切な医療が提供できなくなることが懸念されます。
引用:新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 - 厚生労働省
コロナウイルスに感染すると高齢者、呼吸器疾患や持病のある方は重症化しやすいということは子どもたちも知っていて、
喘息を治療中の長男はニュースを見ながら、「僕が感染したらヤバい!人工呼吸器が足りなくなったらどうすんだよ!」と怯えていました。
実は長男、昨年12月にインフルエンザがきっかけで重症肺炎になってしまい、
人工呼吸器をつけるほど大変な状況だったのです。
人工呼吸器が必要なコロナウイルスで重篤な方と、あのときの自分が重なるみたいなんですよね。私も思い出してしまいます(>_<)
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Contents
長男が入院したので、ブログ休んでました。
お久しぶりです。小学生の子どもが4人おります、ONOD家へいへいまーです。 ご訪問いただきありがとうございます。 タイトルにも書きましたが、長男が入院しましてブログをしばらくお休みしてお ...
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うちの場合はインフルエンザでしたが、本当にウイルスって怖いなぁという体験だったので、
今回、備忘録として発症から回復までを、書き残してみようかなと思いました。
かなり長い備忘録となっております。興味のある方のみご覧ください(^-^;
インフルエンザで重症肺炎
命にかかわる
昨年12月、長男はインフルエンザに感染したことがきっかけで喘息の悪化、そして重症肺炎を起こしたのですが、
実は3年前にも同じようなことがあったんです。
あのときは喘息とマイコプラズマ肺炎と診断され、入院治療していましたが、
2、3日後には呼吸困難に陥り、地元の病院から救命救急センターへ搬送されました。
後からわかったことですが、そのときも実はインフルエンザがきっかけだったのです。
長男がインフルエンザにかかったのはこの2回だけ。
いずれのときも重症化しています。
今回の入院で、長男がインフルエンザにかかると命にかかわる、ということが判明してしまったのでした。
発症~入院
咳から始まった
病院で診てもらう3、4日前からは乾いた咳が続いていて、嫌な予感がしました。
入院の2日前からは寝ているときも咳き込むようになって、辛そうでした。
3年前に喘息の大発作を起こしてからは、毎日「フルタイド」という吸入をしていたのですが、
最近は発作も起こさないので、吸入なしの生活を送っていたんです。
ですがそのときばかりは、呼吸が苦しいときにと処方されていた「メプチン」を吸入したいと言い出しました。
吸入させたものの、その「メプチン」、期限が切れてたのです(^-^;
長男は、「期限切れてるから、吸ってもあまり良くならないよ。」と言っていて、
気持ちの問題かも、なんて軽く考えていた私でしたが、
きっと本当に苦しかったんだね、ということが病院に行ってみてわかったのでした。
外来受診で即入院?!
夜、咳き込みがひどくなってオットセイの鳴き声のような音が出るようになりました。
呼吸するだけでも変な音がして、本人も息がしにくい、と苦しそう。
3年前のことがあるし、ひょっとして入院になるかな?と思いながら朝一に病院へ。
ちなみに朝の体温は36度台の平熱で、
すごく疲れる、と言いながらも朝ご飯はいつも通り食べることが出来ました。
そして病院で検温すると、驚いたことに熱が38.6度に上がっていました!
長男本人も目を丸くして、急な体温の上昇が信じられない!といった様子。
通院している病院では、検温の後は毎回パルスオキシメーターをつけます。
パルスオキシメーターは、指先に洗濯ばさみみたいに挟んで血液中の酸素量を測る機械です。
そこに示された数値、93!
びっくりしました。
私は医療の資格はないのですが、前回の入院で多少の知識はありました。
正常なら96%以上を示すはずなのです。

なんと脈拍も160!
予想外の数値に呆然とする長男と私なのでした。
肺炎の診断
先生いわく数値的には即入院のレベルです、とのこと。
そうですよね、もう入院でもなんでもいいので、長男の苦しさを楽にしてあげて欲しいとお願いしました。
先生が診察し、喘息特有のヒューヒューした音はそれほど酷くないけど、右の肺が空気の入りが悪いようです、と言いました。
実際にレントゲンも見せていただきましたが、右肺の下が白く写っていて、肺炎を起こしている、ということでした。
長男の熱は朝上がったばかりなのでインフルエンザかどうかまだわからない、このときの結果は陰性でした。
けれどインフルエンザの可能性は高いということで、個室への入院となりました。
病室の手配をしていただいている間に、外来で吸入をしましたが、数値は全く改善されません。
さらに病院内の移動でぐったりし、脈拍も上昇していました。
病院に到着したときより明らかに具合が悪くなっている長男に、3年前の救急搬送が頭をよぎるのでした。
急速な悪化で救急搬送
入院が決まった頃は、お昼は何を食べようか?と食いしん坊な長男らしさがあったのですが、
歩くことはせず、病室には車イスで移動しましたが、病衣に着替えるのも辛そうでした。
もうヘトヘトといった感じで酸素マスクと点滴をして寝てしまいました。
ベッドに寝ている長男の指先にはパルスオキシメーター、胸には心電図がつけられています。
眠ると血中の酸素量が80%台に下がり、看護師さんが様子を見に駆けつけ数値を確認、
目覚めると90%台には戻る、そんな繰り返しでしたが、
そのうちに起き上がってトイレに行く、そんなことができなくなりました。
長男はウトウトしては苦しくて目が覚めるの繰り返しで、
「お母さん、ぼく、死なないよね。」と急に言い出しました。
「大丈夫、死なないよ。深呼吸、深呼吸。」と平静を装って答えましたが、
どんどん上がる酸素マスクの濃度と、90%を下回ることが多くなった血中の酸素量、
確実に悪くなっているのがわかって怖くて仕方がありませんでした。
様子を見に来た看護師さんに、「吸っても吸っても苦しい」と訴える長男。
私も思わず、「酸素マスクの量も増えたのにどうしてなんでしょう。」と、不安を伝えました。
「...苦しい...」そう言って目覚めることも多くなり、
夕方5時過ぎくらいに往診に来た先生から、救急搬送します、とお話をいただきました。
この病院で出来る治療をしているが改善がみられない、のだそう。
思いのほか悪化のスピードが早いので、すぐ出発しましょうとのことでした。

搬送します、この言葉を待っていたところがありました。
ここからはバタバタと小児専門の救命救急センターへ搬送の準備となりました。
このときに撮ったレントゲンは、右の肺が真っ白!
右の肺がほとんど機能していない状態でした。
長男の肺炎が急速に悪化していたことがわかったのです。
搬送~ICU
小児救命救急センターへ
私が住んでいる地域はかなり田舎で、小児専門の救命救急センターまではだいぶ距離があります。
初めはヘリコプターで向かう案が出されたようですが、調整がつかなかったのか不可能となり、救急車で向かうことになりました。
救急車での移動時間は約2時間です。
救急車の中では酸素マスクの量をMAX近くまで上げていたようでしたが、
長男の血中酸素量はどんどん下がっていきました。88%...86%...

一瞬80%を切ってしまったときは、間に合って!と祈るしかありませんでした。
そんな状態でも長男は頑張ってくれて、何とか意識もはっきりした状態で到着。
救急車から降り、救命救急センターの先生と看護師さんが何人も待機していたのを目にしたときは、ホッとしましたね。
これで何とかなる!という気持ちになりました。
インフルエンザA型 陽性
処置室に連れていかれた長男とは別に、私はさまざまな書類を記入しながら別室で待っていました。このとき車酔いに気づきました。書類書けず...
後から自家用車で駆けつけた夫と合流し、長男のもとへ案内されました。
長男の数値は良くありませんでしたが、目を開けて落ち着いてるように見えました。
そこで先生から現状とこれからの処置について詳しく説明がありました。
救命センターで調べてみるとインフルエンザA型に陽性の反応があったとのこと。
このインフルエンザウイルスが呼吸器系に急速にダメージを与えたようで肺炎を起こしています、
かなり重症です、
このままだと自発呼吸は辛いので自分で呼吸するのを止めてしまうことも考えられます、
まずは呼吸を助けなければいけないので気管挿管して人工呼吸器をつけ酸素を送ります、
長男くんには全身麻酔で寝てもらって、その間に抗生剤などの薬を投与し治療します、
これで、肺の状態が良くなってくれるといいのですが、とのことでした。
思わず、「助かりますか?」と尋ねましたが、
先生からは「かなり重症です。」という答えでした。
「状態をみながら最善のことをやっていきましょう。」と。
事の重大さに驚きましたが、これからするべきことについて冷静に聞くことが出来ました。
長男の呼吸を楽にしてあげて欲しい、それが一番に思うことでしたので
専門の先生方を信じて、「お願いします。」と託した私たちなのでした。
頑張れ長男!
その後、長男も私たちと同じように先生からこれからすることの説明を受け、人工呼吸器をつけることに納得したようでした。
しっかりとした表情で「頑張るよ!」と私たちに言って処置室へ向かっていきました。
しばらくしてICUに呼ばれたときには、長男は人工呼吸器をつけ、寝ていました。
点滴や麻酔なども体のあちこちから入っています。
先生から、見た目は痛々しいですが、人工呼吸器をつけたことで、本人はだいぶ楽になってると思いますとのこと。

そして先生からは長男の気道がだいぶ狭くなっていて、予想以上に気管挿管に時間がかかってしまったと聞き、
長男はどれだけ苦しかっただろう、寝たきりの姿を見て涙が出ました。

あとは長男の肺の状態をみながら、徐々に酸素の量や圧力を少なくしていきます、とのことでした。
翌日の朝、ICUの看護師さんに、「搬送されたときより、ちょっとですけど良くなってますよ」と、
さっき撮りましたというレントゲン写真を見させてもらったら、
搬送時は真っ白だった右の肺が、うっすらとですが白さが薄くなっていました。黒く映れば空気が取り込めているということ。
まだまだ予断を許さない状況ではありますが、気持ちが少し楽になりました。
ICUでの様子
ICUでも感染症にかかっている長男は個室でした。
自分で呼吸できるように肺の機能が回復するまで、人工呼吸器をつけての治療。
慎重に長男の状態をみながら、少しずつ薬や酸素の量を減らしていく、とのことでした。
気管挿管されている違和感を和らげるため、安静を保っていられるように、長男は薬で眠らされています。
ただ内臓の働きや機能のことなどを考慮して、深くは眠っておらず、
大きく呼びかければ、目を開ける程度に薬の量を調整しています、ということでした。
ですので、「お母さん来てるよ~!」と看護師さんが長男を起こしてくれ、
こちらを向いて頷いてくれたりということもありました。後から聞いたら、本人、覚えていませんでしたけど。
人工呼吸器を外してしまわないように眠らされているといっても、
こんなふうに寝ぼけたように目覚めるので、違和感を感じる管のほうに手を伸ばそうとしたり、
体を起こそうとしたりと、私が面会していた短い時間の中にもヒヤリとする場面がありました!

そう言いながら軽く抑えると、頷いて体を戻してはくれましたが、こちらはドキドキです!
看護師さんからは、長男くんはお利口さんです、言うことを聞いてくれるので(^^)、とのことでした。
先生から治療について説明があったとき、管を自分で抜いてしまわないように拘束しますとのことで
長男はベッドサイドに両手を縛られていたので、手で抜く、ことはないようです。
危険な状態にならないように、ICUでは常に看護師さんが近くにいて長男を監視、細かくデータを管理してくれているのでした。
長男の肺の状態はゆっくり日を追うごとに良くなっていき、
インフルエンザの熱症状も収まり、自発呼吸も完全になったところで、人工呼吸器を外しました。
結局7日間、ICUでお世話になりました。
一般病棟
回復から退院
ICUでは完全看護でしたが、一般病棟に移ってからは家族が必ず付き添って下さいということでした。
ICUでの1週間は、病院まで片道2時間かけ、毎日車で面会に来ていましたが、
これからは自宅に残る他の子どもたちの世話を夫と義母にお任せし、私が24時間付き添うことにしました。
一般病棟での一日は、朝夕の回診、自身での吸入が1日に3回、
あとは寝たきりだった体を日常生活ができるようゆっくり戻す、といった過ごし方でした。
長男は人工呼吸器を7日間もつけていましたので、やはりすぐには体が動きません。
2日間くらいは、まだ麻酔から覚め切ってないような感じもあって、元気がありませんでした。
鼻から入れられていた栄養の管が抜けても食欲はありません。
声もうまく出せず、囁くように話していました。
先生に「ずっと寝ていたんだから少しずつで。肺の状態は良くなっているからね。」
そう話されて、やっと、快方に向かっているんだなと素直に思えたのでした。
一般病棟に移って3日目あたりからは、少しずつ食べ物も口にするようになったので点滴が外れ、
看護師さんから、動いてみよう!と声をかけられて少しずつ練習し、頑張ってトイレにも行けるようになりました。
いつもほどの元気さではないけれど、だんだん食べられるようになったことで、表情も良くなってきたようでした。
調子もまぁまぁ良くなってきた長男は、入院生活に飽きてきて早く家に帰りたいなぁ、と言うようになりました。
朝の回診に来た先生に「もう退院していいですか?」と直談判!
先生も「普通に生活できそうなら、今日退院しちゃう?」というノリで許可していただきました(^^)
退院の書類を大急ぎで作ってくださり、一般病棟に移ってから6日目に予定よりちょっぴり早めに退院となったのでした。
さいごに
今回、インフルエンザがきっかけで重症肺炎になってしまった長男。
見えないウイルスって本当に怖いなと感じた出来事でした。
現代の医療がなければ、助からなかった命かな、とも思いました。
助けるために力を尽くして下さった先生、看護師さんにも本当に頭が下がります。
今、コロナウイルスが猛威を振るっていますよね。
長男は「人工呼吸器が足りなくて苦しくて死んでしまうなんて辛すぎる!
早く特効薬が出来てほしい!」と、ニュースを見ながら祈っています。
そして、「先生や看護師さん達が大変になっちゃうから、
絶対コロナにかからないようにしなくちゃ!」とも。
自分がそんな経験をして医療現場を見たからか、ウイルスを警戒して予防もしっかりです!
自分の体を守るため、家族の命を守るため、周りの方々を巻き込まないため、
見えないウイルスが相手だからこそ、しっかり責任を持った行動をしていこうと思うのでした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
このブログを「いいね」「なるほどね」など思っていただけましたら
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